SLR Magic Anamorphotはエエ感じ。
どもです、イチカワです。

前回のF55だなんだかんだブログの最後「次回はAtomos Shogunよ〜!」なんて書いたのですが、先週末に急遽お貸し出しいただける事になりましたのがこちら:

SLR MagicのAnamorphot 1.33 x 50です。

これは:
「(アナモレンズは持ってないケド)アナモ撮影してみたい!」
「もう16 : 9から上下切っての『なんちゃってシネスコ』なんて飽きたってばよ!」

なーんてお金ない人のために開発されたレンズアダプターなのです。

アナモってなーに?シネスコって映画館?なんて方々はナックさんのページで勉強だっ!
https://www.nacinc.jp/creative/masteranamorphic_2/

で、今回ウチに来たAnamorphotは倍率が1.33x、横に1.33倍なアナモアダプター。ん?ナックさんページのは2x(2倍)て書いてるぢゃん!てなりますが、昨今の動画記録カメラのセンサーは16 : 9がメインなので2xはアカンわけです。

ちなみに本日NAB2015にてアナウンスされたGH4のアナモ対応、こちらは4 : 3モードに2xアナモを装着という本来のコンビネーション。1.33xアナモアダプタは買っちゃダメですよ(買っても16 : 9モードで使えますケド〜)。

イチカワもお金ないのにアナモ撮影はしたかった典型的なビンボー。FS700+R5というコンビで4Kraw撮影を始めてからは「4096 x 2160に1.33xアナモアダプターでどんだけよ〜♫」と興味津々、今回のテストというチャンスに頭から飛び込みましたよ。

*Atomos様、デジタルホビー様、ありがとうございます!!

さて、Anamorphotの仕様を確認しますと前玉が大きなレンズには装着出来ません。ウチにある玉でAnamorphotにGO出来るのはM42マウントの旧玉群やコンタックスツァイスの一部のみ...まぁ、アナモ撮影の醍醐味、フレアやストリークがバンバンな絵をまずは試したいっつー事でいーじゃない、古い単玉で。

ただお借りして以来お天気がダメちゃんな毎日...さすがに雨に濡らすわけにもいかないし、このままお返しするのももったいない、という事でウチの台所前にある棚をグリッドよろしく撮影、歪みや周辺収差、流れなどを確認しようと思います。

本日使った子達:

FS700とここに映ってないR5ユニット。玉はTakumar、28mm、35mm、50mm。ウチにある玉で一番周辺が暴れている子達ですね。

28mmと読んでむむっ!と反応したアナタはAnamorphotおバカさん。そうなんです、これ推奨範囲より広角ですよね。公式サイトではS35/APS-Cセンサーには35mmから、と記述あります。

せっかくのシネスコサイズ、ドカーン!と広角で撮りたいじゃない、そりゃ。ちょっとケラれてもエエわ、と色々試してみる事にしました。

これがその28mm。

ケラれてないやん!エエ感じやないの!
って喜んぢゃダメ、Diopterを装着すると角がケラれます。ま、ちょっとだけねー。
等倍サンプルはこちら(5162 x 2160pixelあります)

次は35mm。

等倍はこちら

で、50mmちゃん。

はい、等倍はこっちー

当たり前ですがアナモ撮影はこの独特の周辺歪み、これを楽しんでナンボでございます。まぁAnamorphotがどこまで歪ませているのか、はたまたTakumarの歪みがかけ算しちゃっているのか。

アナモ歪みをわざわざポストで付加する、ってなプラグインもあるからねー。好きな人にはたまらんて事け?:
http://vashivisuals.com/vashimorphic40-free-anamorphic-effects-project/

で、イチカワ実は前々から思っておりました。Anamorphotを装着するとカッコ悪い!という事を。撮れる絵の話じゃなくてカメラの見た目の話ね。

レンズの前にもひとつレンズを装着する形ですからね、まぁ光学的にもこのサイズ感はしょーがないのでしょうが、とにかくカッコ悪い。

ウチなんてM42→Sony Eマウントてなアダプタもありますからね、ボディからAnamorphotまでがビヨーンて長い。もうチ○ポコですよ、チ○ポコカメラ。

イチカワそもそもズームレンズとか長いレンズが大嫌い。いかにも撮影してますよ感プンプンでみっともないったらありゃしない。

というわけで考えました、なんとかパンケーキレンズでイケないものかと。それも広角、Sonyさんの安Eマウント、E20mmF2.8。

見た目はイイ!とてもイイ!というかボディにAnamorphotだけ装着したみたい!

で、気になる絵がこれ:

わはは!アホみたいに歪む!これじゃ撮れ高すべてサイケデリック、クルクルパーな絵だな!

つー事でAEで調整しながらシネスコに:

このくらい補正すれば壮大なランドスケイプ・ショットてな時には使える、かな?(なんせ狭い部屋ん中だからわからんわ!)

等倍、撮ったままはこちら、そしてシネスコがこちらです。

ともあれこの歪みもZeissさんのLoxia35mmや50mm、こういった最新完璧レンズを使用すれば上記より劇的に良い結果が出ると思います。Anamorphotの光学性能はどこでも高評価ですがイチカワ個人的にも許容範囲です。

今回はアナモレンズの水平の取り方とかフォーカシングの手間など、他で情報確保出来る部分はすべて割愛しておりますが、例えばTakumar28mmでも本来レンズが持ってる周辺問題、それ以上のものはAnamorphotから発生する事はありませんでした。Takumar広角側でこのくらいならまぁ大丈夫でしょ、ほとんどの場合。

もちろんアナモ撮影ゆえ横に引き延ばした分の解像度低下はあります。でもこれはどの環境でも同じ事、一本1000万円代のAngenieuxのアナモシネズーム使おうがこのAnamorphotアダプタ使おうが、結局編集の段階で元々のピクセルを色んな方向に引っ張ります、アナモ撮影における厳密な解像度やシャープネスてなんやねん、てな話になるわけです。

Anamorphotは、たとえこんなメンドーなセッティングをしてまでも「横幅5K以上の映像を撮りたい!」「上下クロップしてAKのプラグイン(Optical Flaresとか)足してなんちゃってマイケルベイ!そんなの飽きた!」なんて方々のための贅沢なおもちゃ感満載なステキな道具です。

これ読んでご興味もったそこのアナタ!14万ちょっと(Diopter2枚入れて)財布から出せるか否か!?

イチカワは買うのか?買わないのか?まずは外でちょっくらテストしてからじゃないとわからないっ!

というわけで返却までの間にお天気良くなったらお外に持ち出してもういっかい検証いたしますー!!






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| - | 00:17 |
もうちょっとF55と他機材の話。
どもです、イチカワです。

前回(今年一発目)ブログをアップしましたところ、F55の使用感などをもっと読みたい的なメッセージをいただきました。

SonyさんのハイエンドシネカメF55ちゃん。発売開始から時間も経ち、このカメラでお仕事されている方は世界に五万といらっしゃるのですが、イチカワのブログを読みに来てくれる方々、特にヤング(でビンボー)なカメラマン/クリエイターくん達が日頃気軽に触るカメラではない事は確か。5DやGH4と全く同じポジションでペロっと稼働させるカメラではないですもんねー。

もちろんイチカワもじっくりとお仕事で走らせるのは今回が初めて。そんなインチキヤローがいきなりメジャーな広告案件でブン回すってあまりない、うん。つー事でそんなイチカワが現場で思ったあれやこれやを今回シェアいたします。

興味はあるケドまだハイエンドシネカメに触る機会がないアナタにとって、ちょっとは有益な情報となりますように。

で、このカメラをすでに使い倒しているプロフェッショナルなDPの皆様、ただちに読むのやめて出てってください!

F55、記録はスーパーイージー、プレビュー(raw記録時)は大変カメラちゃん。

これ、F55ユーザーさんはご存知の事かと思いますが、raw記録(R5ユニット稼働)時のプレビュー、これが大変でした。

カメラとしてのオペレートは文句なしにスーパーイージー。特にraw記録なら電源入れてCine EIになっていれば後は記録フレームやシャッタースピードの設定くらいしか触るトコありません。ただ、いざraw素材をプレビューしようとすると中々ご機嫌ななめなF55ちゃん。どのファイルを再生してるのかよくわからないし、そもそもボタンの反応がトンチキでしまいにはフリーズ(ドテー!)...えいや!と電源を無理矢理落として再度立ち上げが何度もありました。

これってお借りした個体がたまたまだったのかしらん(F55もR5もファームはもちろん最新)、小輝さん貸してる機材でそんな事ありえないしなー。「うーん、このカメラ嫌いになって来たよ!」と監督のお言葉...あわわ。現場で一番冷や汗かいた瞬間です(苦笑)。

で、今回イチカワはAtomos Shogunをモニタとして繋いでおりまして、この子が1080P ProResをずっと並走記録してくれていましたので、プレビューはそちらで行う形となりました。

R5で4Kraw記録をしながらShogunで1080P ProResも同時記録。撮影後もオフライン的にそのデータを使えるし、多くの方(Epicユーザさんなど)が行ってる方法かと思います。

つー事でAtomos Shogun様大活躍!フォーカシングでも1080Pモニタは必須なのでホントありがたい存在でした。


F55のバッテリー

F55には超高速充電に対応する純正のVマウントバッテリーが相方として用意されていますが、今回の現場ではなぜか消耗がハンパなく早かった。通電してるだけでもドンドン減ってしまったのはなぜ?イチカワのトンチキ設定のせい?そんなこんなで撮影初日急遽追加バッテリを手配(←撮影が都内で良かったYO!)bebobの275Whを6本用意いただいたのですが、これ一本で終日イケる?てなくらい十分でした。

やはりお大尽なシネカメは消費電力もデッカちゃん!つー事でbeefyなバッテリを十分用意ですな!(当たり前っ!)

で、やっぱり玉だーね。シネカメラとシネレンズの関係。

前回ブログでも記述しましたが、結局これです。ホントね、素人はどーしてもカメラのスペックに集中しがちですが、大事な光の入口、ここが良くないとどうにもこうにもですわ、ハイ。

特に上記写真の子、ARRI Ultra Prime 14mm T1.9ね。こんな広角で絵の奥行きがスゴいの、ホント。

逆を返せばこういったシネレンズ達の素晴らしい絵をしっかり撮像するカメラ、F55はスゴいカメラだとあらためて思いました。このカメラの14ストップなダイナミックレンジ、そしてグローバルシャッターの恩恵、動体に強い(コンニャクしない)絵作り...F5や以下FS7、FS700とは根本的に立ち位置が違う、そんな存在意義のあるカメラです。

無意識でストレスを感じているデジタル機器ゆえのヤなところ、ジャギーとか偽色とかコンニャク現象...こういったものがいかに撮影者の心を折ってしまっているのか。そこに気づいてしまうんですねー、F55を触ると。とにかくストレスがない、安心して記録を任せられるのです。

カメラを扱う人間にストレスを与えない優秀な機材、F55ちゃん。一旦触ってしまうと他の機材が非常に残念な子達に見えてしまいます。

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さて、長々とF55の使用感を書いてみましたが、この大きくて重くて堅いカメラを数日運用した事であらためて映像記録機器の役割、そしてこっち(機材を扱う撮影者)の意識、そんな事を考える機会をいただけました。

お仕事をさせていただきながら色々学べるというのはホントありがたい事ですが、昨今当たり前となりつつある4K記録、これが本来持つポテンシャルというか、4Kという大きなキャンパスで我々何が出来るのか、最低どこまでやらなければいけないのか、そんな事をF55運用以降マジメに考えております。

まだキッタない4K素材を1080Pダウンコンしてキレイキレイて喜んでる人が大半じゃない?イチカワも含めて。そろそろNABシーズン、今年は最低でもUHD30fps記録、なんて小型カメラが当たり前となるタイミングとなりそうなので、皆さんも是非ハイエンドシネカメでの4K60P記録などを体験してみるの、良いと思いますよ。

良い機材を触る事でテメーの至らなさを実感、これ一番手っ取り早い上達法だとイチカワあらためて実感しました。

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次回のブログでは上記のF55運用でも大活躍だったAtomos Shogun、この子がいかに重要な機材となりえるか、記述したいと思います。お楽しみに〜!



 
| - | 16:26 |
シネカメ&シネ玉を使う意味。
どもです、イチカワです。

なんと今年一発目のブログエントリーが4月1日(ありゃまっ!)。なんか「音沙汰なさ」っぷりが国内最強黄色いサイトさんに追いつけ追い越せ的!そこ競ってどおすんだて話ですが。

ホントはね、アタクシ長年の目黒区民生活から鎌倉市民生活にビッグチェンジ!なんてネタもあるのですが、もうそれは極めてプライベートなお話なんで、とりあえず割愛。

ここに来るのは機材好きのアナタ(ヒマ人)だけー!つー事で記念すべき今年/今年度一発目はずばりこれーっ!

Sonyさんのシネカメ、F55ちゃんにイチカワ憧れのシネ玉、ARRI Ultra Prime(写真は32mm)!そして上に乗ってるのはサイコーに美麗なモニターレコーダ、Atomos Shogun様っ!

スゴいよー!重いよー!肩がはずれちゃうよー!!

撮影から何から全て独学、もちろんアシスタント経験なんぞも全くナシ!そんなイチカワがこういうハイエンドなお大尽機材をブン回すなんてけしからんっ!今回はそんなお話です。

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これは先月イチカワがDPとして参加した案件、英マツダさんの欧州向け広告なのですが、急遽小輝さんに手配いただいた機材の一部です。

ご用意いただいたのはF55とその周り、レンズはUltra Primeで14mmから85mmまで、そしてズームだけ新しいCompact  Zoom70-200mm。ホントは広角12mm、望遠も300mm前後辺りまで必要だったのですが、小輝さんにお邪魔した際あったのがこれだけ、後は現場の創意と工夫でとなりました。(急なお願いに十分過ぎるサポートをいただき、小輝さんホントにありがとうございました!)

「昔、塚本晋也監督が『お金なくてワイドレンズが現場になかったので、気合いでワイドに撮りました』言うてはったから出来るはず、うん。」なーんて話して機材をかき集めいざ現場へ!

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F55となると今までのようにFS700をDSLRのようにコンパクトに扱う、というわけにはいかなくなります。今回シネセットとしては最低最小限ミニマルにコンパクトに組んではみましたが、それでも大きい、重い、堅い...いやはや大変です。

手前が基本セット。奥が3軸オペレート中の監督とヨースケくん。


Compact Zoom 70-200mmを装着で一気に威圧感がアップ。ズーム嫌いなイチカワですがこれは良い絵でした。


4K記録はフォーカスがシビアなんで大変。Atomos Shogun大活躍でしたが、最低1080P解像度モニタは必須!ですねー(皆さん現場はどうされてるのかしらん)


おもちゃを与えられニンマリなイチカワ。ただこの後のカットは大変!


この体勢で疾走する車内(ドライバー手元)カットを撮らされ一気に不機嫌に。


そして一脚に無理矢理載せての撮影も。監督の撮りたい絵に付き合うと結局こういったカジュアル(バカ)なやり方だよ。

憧れのシネカメ/シネ玉セットも実際現場で稼働となると予想通りのメンドーさ。F55はカメラとしてはウルトライージーなオペレーションですし、シネ玉もフォーカシングのし易さなど文句なし...ただ、何度も書きますが大きいし重いし堅い(不意に手をぶつけると痛い)...全然良い事ありません。最後の写真のように一脚に載せ肩に担いで現場をウロウロ、なんて時はホント全てを投げ捨て泣いて家に帰ろうか思いましたよ。

しかしっ!そこまでツラい思いをしても替えのきかないのが撮れる絵!!そりゃそーよね、ここまでヤな事ばっかで絵もヒドかったら値段だけ張るダンベルでしょ!て感じよ。

今回は監督のリクエストでARRI Ultra Primeで揃えたのですがこれが良かった。正直最新のシネ玉に比べ解像度はそこまで高くないUltra Primeですが、このフォーカスの山からボケ(←と呼ぶのも失礼!)へのクリーミーさというかなんというか...もうね、絵の中の奥行きがステキ過ぎるのね。

現場の空気感も全て捉えてくれるようなその絵の素晴らしさは何度観てもワクワクドキドキちゃんでした。14mmを最初に覗いた時の感動は今でもしっかり記憶してますよ、ホントびっくり。こんなワイドでここまで奥行き感じたのはじめてでした。

で、それを余す事なく全てキャプチャーしてくれるF55ちゃん。広域なダイナミックレンジ+グローバルセンサーという事もあり、ホントにレンズが捉えた全てをしっかりそのまま確実に記録してくれる、そんな感じでした。

実は現場では他のカメラも色々スタンバイしていたのですが、全然使いモンになりませんでした。絵がペラい、もう全然ダメ。今回ギリギリなんとかなったのがツァイス単玉つけた1DCのC-Log記録のみでした(もちろんポストで色合わせは大変ですが)。

そうなのです、今回一番勉強になったのがここ、「絵がペラいかペラくないか」。ここです。

F55がどこまでサイコーなシネカメラなのかイチカワわかりませんが、少なくともUltra Primeをつけての4Kraw記録&S-Log3.cine現像(S-Log3カーヴ+色空間が.cine、て意味です)、この絵には十分な奥行き、立体感があります。これが軸となってしまうと他の機材、これを記録できない子達は全てダメ。いくら解像度が高かろうがピクセルカウントが多かろうが全く意味ありません。

業界で認められている機材、特に長い歴史で使い続けられているシネ玉などにはちゃんとした存在意義があるのだな〜、なーんて思いながらイチカワは現場で回していました。ホント勉強になりました。

イチカワのような人間がこういったハイエンド機材でお仕事する事は中々ない、とても良い機会となりました。関係者の皆様にはこの場をお借りして感謝の気持ちをお伝えしたく思います。ホントおつかれさまでした!

で、実はこのお仕事、撮影風景などがBTS(メイキング映像)として別途制作されるとの事です。いつリリースになるのかわかりませんが、イチカワもインタビューなど受けていますのでご興味おありの方は是非ご覧くださいまーせ!

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さー、F55にシネ単、それを4Kraw記録/S-Log3.cine現像....そんな絵を経験してしまったイチカワは大変ですよ。どうやってFS700に戻れば良いのかしらん。

というわけで、今後は「目指すはあの絵!F55+シネ単のあの奥行き!」を最低ラインとし、更なる創意と工夫で良い絵を作っていけるようにいたします。

皆様今年も宜しくお付き合いのほどお願いいたしますー(って最後だけ正月の挨拶っぽい)
| - | 13:17 |
Zeiss Loxia 2/50。
どもです、イチカワです。

今年もやってまいりました、12月。ホント時間経つのが早いよ、年取ると。やーねー。

今年はお仕事撮影案件などでバタバタしながらそのままInterBEEに突入。ありがたい事にAtomos Japanさんにお声がけいただきセミナー登壇という機会をいただきました。


エラそーにしてますが、要は「4K収録エエよ!10bit422収録エエよ!」と繰り返し訴えているだけです。中身なし、ハイ。

そんな登壇中、SonyさんのA7SとZeissさんのLoxia 2/50という強力コンボによる夕方の浜離宮映像を上映したのですが、InterBEE後にもLoxiaの使用感などご質問を受ける事もあったので今回のブログはこちらのお話をしようと思います。


Zeiss LoxiaはSonyのFEマウント(フルサイズEマウント)のために設計されたZeiss最新シリーズの単焦点レンズ。現状はこの50mmと国内でもいよいよ販売開始となりました2/35(35mm)、共にF2スタートとしてラインアップされています。

公式アナウンス以来どこかのタイミングで触ってみたいと思っていましたこのレンズ。実はイチカワはじめてDSLRを手にした時に合わせたレンズがZeiss Planar 50mm F1.4、現行のコシナ製モデルですね、これ以来「50mmはZeiss Planarでしょ、やっぱり」と勝手に決めつけています。

もちろん同コシナプラナー以前の所謂「ヤシコンプラナー」と呼ばれる4玉(手裏剣AEG/J、そしてMMG/J)、そして今も愛用のRollei Planar HFT(初代メタル胴と2世代目ゴムリング版)これら全てをこれでもかって程触って来ましたし、正直なところコシナツァイスもPlanar 1.4/50よりMakro Planar 2/50、「そう!Makro Planar 2/50こそ世界の50mmの帝王だろ!」と心の中では決まっております(Otusはイチカワ査定外 ←ビンボー人は触っちゃダメらしいよ!)。

そんなペラいながらもZeissの50mmとは深い付き合いのイチカワにとってLoxia 2/50が気にならないわけないぢゃないっ!て話よね。


Loxiaはさすが最新!と唸らせる超近代的なレンズです。Planar設計+絞り羽根10枚から成るオーガニックなボケ、開放から滲みも歪みもない解像度、そして新しいコーティングなのか内反射がとにかく抑えられた絵、太陽光ぶっ込んでもゴーストやリングが全っ然発生しません!ドヒー!

絞りはクリック/デクリックを切り替え可能でフォーカスリングもキヤノン回転でキッチリ180度、リングの粘りも完璧でもう何から何まで文句なし!クッソー、憎いヤローだ!!

というわけでInterBEE会場でも上映した映像から一部、vimeoにアップしたのでご覧ください:
Sony Alpha a7S with Zeiss Loxia 2/50.

https://vimeo.com/113581654
pass : 113581654

これ全カット絞り開放F2の絵です。解像度スゴよねー、開放から。

正直現行のコシナプラナーも開放はちょっと甘い、ヤシコン時代の大胆な甘さではないのですが、コシナプラナーも2.8、4から解像感がグっと来る感じじゃない?

イチカワがMakro Planar帝王!て騒ぐのは開放からの解像感なのですが、このLoxiaもキタコレですよ、開放からビシビシ来るんですよ、ホント。

まいったね、Loxia。2/35のパフォーマンスによってはイチカワのレンズラインアップも変わる!?どーなるウチの50mm(&35mm)達!?てな印象です。

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というわけで、無理矢理文句つけどころを探しました。Loxiaのイケてないトコ。

まずサイズが小さい。これはイチカワがTouitでも感じた事。オールドレンズの49mmな小ささとは違うコンパクトさ...オールドレンズは小さくてもフォーカスリングや色んなトコがデコボコしていて扱いやすいのですが、Loxiaはなにもかもスムーズ過ぎて、もしかしたら現場で慣れるまで時間がかかる、かも。

ま、これは手(指)が77mmサイズレンズやフォローフォーカスリングついた状態でのクルリンクルリンに慣れているだけなんですケドねー。

次に気に入らない点は...うーん、ないなぁ。キヤノニコマウントがない、そんくらい?

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4K収録が当たり前となってしまったイチカワの2014年ですが、あらためてレンズの選択を通して自分がどんな絵が好きでどんな絵を撮りたいのか、そんな自問自答の時間が増えた気がいたします。そんなタイミングでのLoxia試用は自分の道具選びのハードルをまたひとつ押し上げられた、そんな感じ。え〜、また買うの〜?50mm〜?そんなインパクトでございました。

とりあえず機会がある方は是非お試しを。個人的にはa7シリーズ(FEマウント)ユーザの皆様には一度は導入して損なしだよ!買えよ早くっ!と強くおすすめして今回のブログはおしまいです。



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| - | 17:33 |
a7S検証まとめ。
どもです、イチカワです。

以前より検証などさせていただいていたSonyさんのAlpha a7S。ブログを読んでいただいた方から「vimeoのリンクが見れない」などご連絡いただきましたので、今回のエントリーにて再度一覧にいたしました。

Sony alpha a7S : full frame mode test.

https://vimeo.com/100961916
pass : 100961916

Sony alpha a7S : APS-C mode test.

https://vimeo.com/98672067
pass : 98672067

Sony alpha a7S : moire test.​

https://vimeo.com/108704507
pass : 108704507

Sony alpha a7S : ISO test.​

https://vimeo.com/109799762
pass : 109799762

Sony NEX FS700 & alpha a7S : ISO comparison.

https://vimeo.com/109796016
pass : 109796016

以前の検証ゆえ、お貸し出しいただいたa7SのベースISO感度が1600スタート(S-Log2使用時)となっております。現行版はISO3200〜となっていますが、ここはいつかファームウェアアップなどで是非改善していただきたい部分ですね。

今回あらためて見直すと、a7Sの8bit記録は一世代前のいわゆる「DSLRムービー素材(H264 8bit420)」から良くなっている印象です。FS700とのISO比較などを見ていただくとその差が顕著に見てとれます。

最近のFS700は外部レコーダとの運用による4Kraw記録カメラとして扱われる事が多いと思いますが、a7Sは8bitという色階調からは逃れられません。現場で認められているキヤノンさんC100/300のような「使える8bit素材を出力するカメラ」、a7Sもそうやって徐々に浸透していけば良いですね。

個人的には60fps記録でのモアレをはじめいくつか引っかかる部分もなきにしもあらず...3軸ギンバルとの運用を考えるに小型カメラは確かにありがたいのですが、ともあれShogunとの連携でどんなUHD素材を見せてくれるのか、楽しみにしております。

というわけで、1080Pでの検証まとめはこれにて終了でっす。後日UHD検証を行った暁にはまたあらためてご報告いたしますー!





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| - | 21:39 |
4KrawでM42マウントオールドレンズを使う。_vol.02_
どもです、イチカワです。

前回からスタートしました「M42マウントレンズ」検証、イチカワが独断と偏見で選んだお手頃M42マウントオールドレンズの特性なんぞを紹介しております。

前回の予告通り「屋外での撮影を」と意気込んでおりましたが、その前にもうひとつだけ、気になるボケ味に関してちょこっと検証を行ってみました。いきなり外での作例を並べてしまうと多分どれもエエ感じに映りそうなので、一応同一条件での「玉ボケ」検証、今回はお伝えいたします。

玉ボケとは名の通りアウトフォーカス時に光源などが丸〜くボケるヤツね。これを注意深く見ていくとそのレンズのボケ方や個性、善し悪しなんぞが見えてまいります。

今回ご登場いただいたレンズ群、以下比較対象チームが増えています。

ロシアンチーム
MIR-1 37mm F2.8
Helios 44-2 58mm F2
Jupiter 9 85mm F2

国産チーム
SMC Takumar 28mm F3.5
SMC Takumar 50mm F1.4

比較対象チーム
ROKINON CINE 35mm T1.5
ROKINON CINE 85mm T1.5
EF 100mm Macro IS F2.8
EF 24-70mm F2.8
EF 70-200mm IS II F2.8

つー事で撮影条件。
まず今回はすべてのレンズが絞り開放です。ある程度絞った状態で絞り羽根の見え方なども比較したいところですが、そこまでやると膨大な資料になってしまうため(メンドいので)開放のみでの比較で許してちょーだい。

まず暗室で1x1LEDパネルの羽根を閉じ、光が漏れるようにします。中央に黄色い光源、これは小さなバッテリーのLED一粒が弱々しく光っているのですが、こちらを配置しました。

ある程度玉ボケが大きく作れるように、レンズ毎にカメラの位置を寄ったり引いたりしています(焦点距離が色々なので)。とはいえここはオールドレンズ、最低合焦距離がそこまで短くないため広角側のレンズは大きなボケを作るのが難しくなります。

以下に4Krawから1080Pダウンコン(17:9から左右切り捨て)した動画を用意しました:

http://vimeo.com/109318576
pass : 109318576
*フォローフォーカスなどを使用してちゃんとフォーカス送れば良かったのですが、裸カメラ+レンズを指でグリグリやったので絵が揺れてます。さーせん。

vimeo圧縮がキタねーので、お時間ある方は(vimeo plus & proの方は)オリジナルProResファイルを落としてご確認ください。


以下は各レンズ3枚ずつのサムネイル、上から「中央黄色い光源にピン」「アウトフォーカス」「玉ボケ部分切り出し(等倍ではありません)」となっています。

等倍での確認は画像上部のレンズ名称から、オリジナル4Krawから書き出したTIFFセットは以下のリンクからダウンロードしてください。
TIFF SET FROM THE ORIGINAL 4Kraw

MIR-1 37mm F2.8







Helios 44-2 58mm F2







Jupiter 9 85mm F2







SMC Takumar 28mm F3.5







SMC Takumar 50mm F1.4







ROKINON CINE 35mm T1.5







ROKINON CINE 85mm T1.5







EF 100mm Macro IS F2.8







EF 24-70mm F2.8







EF 70-200mm IS II F2.8







玉ボケは中央のボケ(上で言う黄色いヤツ)、周辺部のボケ(歪み=ラグビーボール型、その程度など)、ボケの中の滲みや色ズレ、汚い模様みたいなんが見える〜とか、二重になってる〜、エッジに偽色〜、などなど見て行くわけですが、そもそもオールドレンズは絞り羽根の状態もさまざま、玉ボケの形がキチンを丸くならない場合もあります。ウチのだとJupiter9が残念な結果ですね。

またボケ内がどれだけキレイか見て行きますと、やはりEF100mmマクロやEF70-200mm ISなどが作る玉ボケは濁りもなくエッジもキレイです。ここら辺をベンチマークとして見て行くとROKINONのボケは若干うるさいのがわかります。

ちなみにボケ内の黒い点や線などはキズやカビ、汚れです。ウチのHeliosにはこんな痛々しい歴史があったのねー!フツーに撮影していてわからなかったYO!

Heliosはハレっつーのか滲みっつーのか、玉ボケ外周にも色々見えてます。中々個性的というかキタないというか...ま、これが有名なフレアビンビンな絵柄にも繋がっているのですね。

玉ボケ検証がウチのレンズのキズ汚れ確認になっちった!(苦笑)。

個人的にはTakumar 50mm F1.4、このレンズの光学性能に感心します。ボケもキレイだし解像度も申し分ありません(前回のブログを見てね)。強烈な色転びも相まってイチカワお気に入りです。



さて、こんな検証はどーでもエエからはやく作例が見たい!という方々も多いと思います。次回以降は各レンズの特性を活かした作例としてイチカワが勝手にその個性を推し進めた映像を用意いたしますので、あくまで参考のひとつとしてご覧いただければ幸いです。

カメラ側はFS700の4Krawか、a7S+ShogunのUHD...こっちだと8bit(Shogunで10bitラッパーの422)になりますが、どっちにしても4K/UHDという大きなキャンパスの世界で数十年前のレンズ達がどういう絵を見せてくれるのか、お楽しみに〜!!



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| - | 00:31 |
4KrawでM42マウントオールドレンズを使う。_vol.01_
どもです、イチカワです。

気がつけば今年に入ってほとんどの制作案件は4Krawによるステキな(超メンドい)撮影となりましたfreiheit。かねてより「個人制作とか規模の小さい撮影こそ4Kraw!」と騒いでいたイチカワも実際「じゃ、それでしくよろ〜」て頼まれると色々大変、毎回勉強でございます。

そんな中、日々の撮影であらためて感じているのは「やっぱ映像は玉(レンズ)だね!まずはね!」という事。「あたりめーだろ!」とどっかの撮影部に頭をペチーンとやられそうですが、今更ながらホントここなんねーと実感しております。

というわけでこれからしばらくの間、レンズ話を記述していきたいと思っていますが、そもそもイチカワのような個人(加えてビンボー)が気軽に試したり触ったり出来るレンズには限りがある、という事。これをご了承いただかなくてはいけません。

動画の世界でも上にはお大尽なシネレンズ、中でもZeiss Master PrimesやLeica Summilux-Cといったトンデモない光学性能のものが存在しますし、スチールの世界だって中判だなんだまで行ってしまうともうキリがありません。

かといってカメラメーカーさんの現行モデルから、なんとなーく皆と同じレンズを一通り揃えておく...これもちょっとつまらない。カメラからレンズから周りと一緒、ついでにグレーディング手法まで一緒じゃオモロくない、うん。

皆が右折して近道するならあえて左折して大回りしないと気が済まないイチカワ、手軽に(=安く)入手出来て個性を楽しめるM42マウントのオールドレンズ、DSLR触り始めたタイミングからずっと追いかけています。

「オールドレンズ」と定義してしまうと、これまた上にはLeicaの状態の良いものが中古市場で数十万円から、となっていますので、「M42マウント化され大量に市場投入されたレンズ達」、そんな中で現在も国内外で入手が簡単でお手頃なもの、実際イチカワが現場や自分の作品で使用しているレンズ群を中心にお話を進めたいと思います。



こんな感じであれこれ引っ張りだして検証、結局ROKINON CINEやEF Lレンズも登場です(お持ちの方も多いと思いますので、比較によろしいかと)。

とりあえず端から全部試して行ってもキリがないので、今回はイチカワが使っているものから比較的個性がわかりやすい以下のレンズ達に登場願いました:

ロシアンチーム
MIR-1 37mm F2.8
Helios 44-2 58mm F2
Jupiter 9 85mm F2

国産チーム
SMC Takumar 28mm F3.5
SMC Takumar 50mm F1.4

比較対象チーム
ROKINON CINE 35mm T1.5
ROKINON CINE 85mm T1.5
EF 100mm Macro IS F2.8

条件はカメラ側の設定を同一とし、画角がだいたい合うように寄ったり引いたりしています。フォーカスは中央(カラーチャートの右上端、折れてるあたり)、絞りは全てF4です。

各写真上部の名称から等倍静止画へジャンプします。「Jpeg(8bit)じゃわからんばい〜」てな人は以下のリンクからTIFFデータを落としてみてください:
TIFF SET FROM THE ORIGINAL 4Kraw

MIR-1 37mm F2.8


Helios 44-2 58mm F2


Jupiter 9 85mm F2


SMC Takumar 28mm F3.5


SMC Takumar 50mm F1.4


ROKINON CINE 35mm T1.5


ROKINON CINE 85mm T1.5


EF 100mm Macro IS F2.8


上記の小さな画像でも色味などの違いがわかりやすいのですが、お時間ある方は等倍Jpg、もしくはTIFFのダウンロードを是非。全体の解像度や収差、色や階調の出方が比較しやすいと思います。

すべてのレンズの特長を長々と書くわけにはいきませんが、おおまかな流れとして最初の3本はいわゆる「ロシアンツァイスコピー」と呼ばれるものから代表選手たち。

本来ここに「ユピテル3兄弟」のリーダー、Jupiter 3 50mm F1.5がいなければいけないのですが、厳密に言うと彼はM39マウント...というのは言い訳でウチのJupiter3は光軸がズレているため本来の性能からかけ離れているかわいそうな子なのです。

というわけで、ロシアンコピーとして名の上がる他3本、広角側のMIR-1(Flektogonコピー)、フレア&グルグルボケでおなじみHelios 44-2(Biotarコピー)、そしてJupiter 9(Sonnarコピー)でございます。


次に国産。国産M42と言えばのタクマー、その中でSMC(マルチコーティング)版の28mmと50mmが今回の2本。50mmは有名な「黄色く転がる」「500K落とせ」レンズですが、28mmは対照的にクールな色、あまり使っている人がいないので登場願いました(ホントは35mm F2が手元にあれば良かったのですが、いまだ所有していません)。

そして比較対象はROKINON CINE 35mmと85mm、最後にイチカワの解像度のベンチマーク、EF 100mm Macro F2.8 ISです。


「これが彼らの真の実力!」ではありません。イチカワのフォーカスがどこまで来ているのか怪しいですし(これでも50インチモニターで見ながらピン合わせたんですケド)、元々これらレンズの個体差もけっこうあります。イチカワのTakumar50mmは(これでも)あまり黄色くない方ですし、逆にJupiter 9は片ボケもヒドいし色もおかしい...まぁ、何十年も前のレンズ達なんで個人的には全然許容範囲ですが、一応EF100mmマクロなどと比べて解像度の差を見ていただければと思います。

また、今回F4に合わせた事でHeliosやJupiterの「絞り開放だと別レンズ」という特長は見えていません。逆にF8辺りまで絞るとどのレンズもそこそこ映ってしまうし、結果F4としました。

*S-Log2収録ですが18%グレーからおわかりのようにオーバー(1、1.5絞りくらい?)に撮ってます。FS700の暗部ノイズでレンズの個性前になんだかんだとなってしまっては本末転倒なので...おなじみのETTR収録、という事でご了承くださいませ。



個人的には「安いM42レンズも検討しているなぁ」と感心しています。さすがにMIRやTakumar28mmと、画角を合わせたEF100mmじゃ周辺部の流れなど大きく差が出ますが、まさにここが彼らオールドレンズの個性のひとつ。ここら辺は次回の屋外テストなどで本領発揮していただきましょう。

そもそも「開放からどこまで収差なく捉えるか」なんて求めるならここら辺のレンズを試す必要ありまっせん。お金ないケド解像度を求めるなら最近のSigmaとか買えばエエ思います。

てか、Zeissで揃えればエエのよね、本来。18mmはさておき、21mm〜100mmマクロまで、50mmF1.4はちょっと設計が古いので50mmマクロF2、なんて揃えれば多分問題ないよ、お仕事には。

ただ「バカなんでとりあえず100万で文句ないレンズ揃える」もつまらないじゃない。イチカワはあの忌々しいEF Lレンズ地獄で100万以上使ってしまった失敗ヤローなのですが、今となってはメタボスピードでsonyさんカメラにも使えるし、まぁ授業料と思って自分を慰めています(お仕事によっては大三元だけで済む事もあるしねー)。

本当は先のJupiter 3に加え、CHINON 135mm F2.8やBokeh Monster、Tair 11-Aなど紹介したい子達がいっぱいいるのですが、ただのレンズおじさんブログになってしまうので今回はここまで。

是非皆さんもこれ読んで終わり、じゃなくて機会がある時にどれでも気になるやつを触って試してみて欲しいです。誰でも買えるよう低価格なものからのチョイス!というイチカワの優しさね、ここ(←テメーがビンボーなだけ)。

ではでは〜!



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| - | 18:12 |
短信 AKんトコのE3D、v.2に!!
どもです、イチカワです。

ウチのブログに来る人にとってどんだけビッグニュースかちょっとわかりませんが、AKんトコが発表している「世界で一番スゴいプラグイン(イチカワ個人見解)、Element 3D」が来月11月にメジャーアップデート、v.2となります。

Element 3D : VIDEO COPILOT
https://www.videocopilot.net/products/element/

そもそも「Element 3Dて何するプラグイン?」なんて人にこれを説明するのは難しい(メンドい)のですが、要は「3DCGソフトからモデリング機能を省いたもの」と言えばご理解いただけるかしらん、3DCG制作において大変な手間と時間のかかるシーン設定やアニメーション、レンダリングを可能な限りAEにやらせよう!というプラグインなのです。

もちろん3DCG制作には物理演算処理(水みたいに有機的なもの←スゴい大雑把な例ね)とかモデルに複雑なボーンやリグ組んでのアニメーション、色々やらせる事があるのでE3Dがそれら全てを!という事ではありません。

でも侮るなかれ、E3Dが出来る事はスゴいのです!そして今回のv.2でその内容がアップデートと呼ぶにはもったいないほどスンゴい事にっ!

前置きはエエからこれ見て!これ!
Element 3D v2 first look!

http://vimeo.com/108197771

とにかくスゴい!改良部分や付加された新機能を一覧にするだけでも鼻血が出そう!イチカワ昇天ギリッギリ!

なんといってもGroup内にAux Ch.としてパーツ分け制御を施せるようになった事やSSSの実装(!)ここ辺りが個人的にドキュン!もちろんオブジェクトに簡単に反射当ててアニメーション出来るようになったんもドキュッキュン!!です、ハイ。

こういうプラグインは何もロボットや自動車のためだけにあるわけではなく、実写に何かを足したり、大人の事情で消さなアカンとこに何かしら補う時、そしてもちろんオープニングタイトルやモーショングラフィックにも活用出来ます。

てかAKはスゲーわ。ここまで惜しみなく新機能を足して来る感じ、大手メーカーも見習えっ!ですよ、ホント(出し惜しみしてるから売り上げ下がるの、なんでわからんかねぇ)。

ともあれ来月の発売、楽しみ〜! カメラネタの前に短信(全然短信じゃね〜)でした!


 
| - | 18:26 |
4Kに見るレンズの持ち味、個性。
どもです、イチカワです。

今月半ばに開催されたIBCやフォトキナ。あの盛り上がりからエエ感じでタイミングをズラして来たGoProのアナウンス、いよいよ4代目は4K30Pを実装して来ました。A9チップ搭載に関するなんだかんだ、うまい事いったんやねー。

備忘録的に映像も貼っておきます:

https://www.youtube.com/watch?v=wTcNtgA6gHs
相変わらず「ポスト処理にいくら金かけとんねん!」な詐欺レベル美麗公式映像も公開され、上はシネカメラから下はコンデジ、GoProまで全て4K(DCI4KとUHD混在ですが)揃い踏み!となりました。

そう!4Kコンデジ!パナさんLX100!!イチカワはこれがとってもとっても楽しみなのです。

Panasonic Lumix DMC-LX100
http://goo.gl/HaRyoj

まずカメラとしての造形が美しい!SSダイヤルがカッコいい!そしてm4/3センサー+35mm換算24mm F1.7からのLeicaレンズ、ここがエエのよ。

通常「Leicaバッヂ付いてるだけでドイヒーなレンズでしょ?」と、ここら辺の民生コンデジをバカにするイチカワなのですが、今回はサンプル見て一気に心惹かれました:
 
https://www.youtube.com/watch?v=4DFv0Z7q1v0

玉ボケ、エエやんステキやんて思っていたら、やはりそこら辺頑張ったご様子。以下のB&Hインタビューにて触れております:

https://www.youtube.com/watch?v=_XqrU-i1LMc
パナ製品で胸キュンしたん、久しぶりー!(HVX200以来?)パナさん今年頑張ってるー!



こういったおもちゃみたいな製品まで4K積んで来ますとあらためて思うのは「で、どんな絵を撮りたいの?」て部分です。

今年に入り、すでに撮影はほとんど4Krawとなりました。「ま、今年いっぱいは4K撮りの1080Pダウンコン納品〜」なんてのんびり考えていましたが、4K60P納品な海外案件に参加したり、一気にそっちサイズに飛び込まなアカン状態に。ウチの編集環境が火を噴きそうです。

そして、4K素材をいざ触って思う事は「自分が何をどう撮りたいと思ってこの絵に至ったのか?」「どういう絵にしようと思ってこのレンズでこの画角にしているのか?」そんな事ばっかりです。

あらためて一番大事な部分を再認識させてくれるのよ、4Kサイズの動画は。ただ1080Pから縦横デッカくなったわけじゃねーぞ!てな感じ。


そんな中、とある撮影案件でオールドレンズを使って色々試す機会がありました。オールドといってもヴィンテージライカなどではなく、M42マウントの古い国産やロシアレンズ、今でもオークションなどですぐ手に入るビンボークリエイターにありがた〜い見方なのです。

彼らはそれぞれ特徴的な色味やボケといった強烈な個性があるため、「で、アナタはどんな絵が好みなの?」という問いへの答えを導いてくれます。

自分の好みや狙いたい絵がわからないヤングなクリエイターの皆さん、とりあえず安いM42レンズを28mmから135mm辺りまで試してみる事、おすすめします。こういう強烈な個性を見せられればバカでも気づくから、自分の好みが。

イチカワの好きな安M42レンズボーイズは彼ら:

どれがあーだこーだ、それがあれのコピーだ、そんな話はレンズに詳しい(レンズ沼にハマっている)ジジィどもに聞け!

あ、でもMIR-1やJupiter3はFlektogonやZonnarといったオリジナルに劣らない光学性能を誇っている安価なロシアンレンズ、うんちく聞く前にとりあえず買っちゃってもエエ思いますよ!


というわけで、次回はこういったオールドボーイズを使った撮れ高の違いとか、ここら辺に合わせたグレーディングとかの話を書こうと思います。

その前にLX100出たらそのネタばっかになる思うけどー!!


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| - | 17:01 |
新機種PXW-FS7発表と4K60P収録。
どもです、イチカワです。

おかげさまで色々なお仕事案件にお声がけいただき、中々ゆっくりとブログ更新する時間もないまま前回の3軸ネタから一ヶ月以上経ってしまいました。

そんな中、アムスIBC2014にてSonyさんより発表された新しいカメラが話題に。PXW-FS7というXDCAMシリーズ最新のレンズ交換式4K記録カメラが遂に登場です。

仕様などはこちらから:
PXW-FS7
http://www.sony.jp/xdcam/products/PXW-FS7/

FS700後継機発表!?という噂が出始めた頃、欧州のDP陣から名称や仕様に関しなんとなーくポロポロと話を聞いていましたが、実物はほぼ「全部盛り」のプロ機材、といった印象です。

内蔵4K10bit記録や拡張ユニット経由でのraw記録やあれやこれや....スペック的に文句ある人はまずいないでしょ、このカメラに。ISO調整や内蔵マイクなど痒いトコにも手が行き届いている印象です。

写真も色々出回っておりますが、これ:

Vマウントバッテリ引っ掛けてデカいズームレンズ(冬に発表の新しいヤツね)はめた立派な出で立ちには全然そそられなかったのですが、この写真見て一気に欲しくなってしまいました(苦笑)。Touit12mm装着でこのサイズ感、これで(簡易的だけど)内蔵マイクで音拾って10bit4K60P収録は魅力的ー。

内蔵マイクって使い勝手良いよねー。音声さんとのシンクのためだけにガンマイク装着とかメンドーだもん。

さて、ここで気になるのは我々FS700ユーザー(笑)。国内外問わず結構な人数から連絡来てますよ、ウチにまで。「イチカワさん買い替える〜?」的なヤツ。

FS700はカメラ自体はレガシーな8bit記録カメラです。R5や7Qを併用しての4Krawソリューションのおかげでギリギリ現役とはいえ、そもそもプロスーマー機材と最新4Kカメラを比較するのはバカな話です、ホント。

つーか、今年になって「4K60P収録」、こればっかやっているのですが、色々学ぶ事が多い!カメラどうこうの前に4K、それも60P記録という新しいフォーマットとの戦いです、イチカワは。



1080Pと4Kの違い。画角の感覚や絵作りの違いに始まりフォーカシングとか色々技術的な部分、今年になって安価な小型カメラもUHD記録開始!なので多くの方が経験されていると思いますが、イチカワ個人的には4K24Pと4K60P、ここが鬼門となっています。

お手伝いした海外案件は「4K60P」フォーマットでした。ちょっと詳細はまだ言えないのですが、次世代4K放送やハリウッドの企むあれやこれや...うーむ、個人的な好みで「4Kになっても映画や広告は24Pでエエんちゃう?」と思う部分もありつつも、いざお仕事で4K60P収録にどっぷり浸かって見えて来たあれやこれや、なのです。

今まで「24Pに落とすための60P記録」という経験しかなかったのですが、「60Pで見る、それも4Kという情報量で」、これは中々手強く、撮って帰って来てはビックリの連続です。現場に30インチ以上の4K60Pモニターでも用意出来ればあれこれ実験出来るんですケドね。

4K60Pフォーマットが世間にどう浸透するか全然わかりませんが、とりあえず今まで自分の中で当たり前になっていた技術が通用しないのでとても難しく、そして楽しい!4Kテレビのフレーム補間を見ていると気持ち悪いだけですが、「4K60P作品」という概念はとてもおもしろいです。

せっかくそれが可能なカメラを所有しているので、どんどんやろっと!
 
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