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ハンドヘルドなスタビライザー市場の勢い。
 どもです、イチカワです。

前回のブログでMoVIな「ハンドヘルド・スタビライザー」とSteadicam/GLIDECAMといった「ダイナミックバランス型スタビライザー」に触れてから一週間強。その後MoVIを開発する本家FreeFlyや後発メーカー群からのアナウンスが相次ぎ、市場はあっという間にこの新しいスタイルのスタビライザーのニュースでいっぱいでございます。

特に後発メーカー(今回はDEFYとBeSteadyの2メーカーに絞ります)、この2つのアップデートが凄まじく、日に日に進化(性能アップ)していく主力製品のサンプル映像には正直驚きを隠せません。

前回ブログを記述中「こんなん使えねーだろ」と思っていたその他大勢のなんちゃって製品は実質全て市場から無視され、本家と上記の後発2メーカーにのみ皆さんの意識が集中している感じがするのも興味深い。

そりゃカメラ触る人なら何が必要なのかわかるよねぇ。

というわけで、いよいよ本格的に動き始めたこの「ハンドヘルドなスタビライザー」。

まず後発メーカーから。

先手を打ったDEFYはG2のオーダーを取り始めつつ、現在G5(耐荷重5パウンド)、G10(同10パウンド)のプロトタイプ開発を進め、今週正式アナウンスを行うとの事。
DEFY G2 : DEFY PRODUCTS 

ただ、先手とは言えG2は搭載カメラが限られるため、市場の反応に慌てて上位モデルのアナウンス、という事でしょう。

一方BeSteadyは法人もロンドンに置き(ポーランド人が始めてたはず)、耐荷重2KgのBeSteady OneをKickstarterでスタート。これが昨日(日本時間7月19日)の話。
BeSteady : Kickstarter

スタート30分で目標額を突破、丸一日ちょっとのこの段階ですでに11万ポンド(約1700万円)の資金を調達する形となっています。スゴい!

「本家MoVIは優秀だろうケド、ウチのDSLRにはお大尽すぎるッス!」なんて世のDSLRムービー野郎の恋心を一気にかっさらったBeSteady。

正直誰でも$1500程度でDIY出来るというここ辺りのサイズのリグ。それを倍以上の値段で発表し、それに群がるカメラマン達...ま、イチカワを含め結局は「DIYメンドいから誰か作って!買うから!」て事よね。

これは既存のダイナミックバランス型スタビライザーも一緒。DSLRムービーから始めたビンボークリエイターの中にはDIYステディカムなど一度はトライした人も多かったはず。滑りが悪いDIYドリーとか、ギコギコ動くDIYジブアームとか、なんか作れないかなぁってトライして失敗しちゃうんだーね。もちろんイチカワもその一人でした。

というわけで特にBeSteadyは本家MoVIの動向を見つつ「どこが食いつき良い客層か」よくわかっていたと思います。

DEFYはGoPro/NEXサイズ的なちんちくりんなトコから始めちゃった感があり、ちょっと先手失敗となりましたが、上位モデルで巻き返せれば良いですね。


さて、これら後発群に待ったをかけたい本家FreeFly。

M5なる耐荷重5パウンドの下位モデルを$5000でアナウンスしましたが、値段に加え発売も第四四半期の予定とややのんびりムード。

これはFreeFlyがどこを客と考えているか、そして元々何からMoVI開発をしたかを意味しています。M10も$15000というお大尽価格を据え置きですしね。

これが何をもたらすかというと、ウチのような「『間のカメラ』ユーザーの不幸」を意味しているとイチカワ勝手に考えております。

「間のカメラ」とはずばりBMCC、C100(C300もかな)、ウチのFS700辺り...DSLRより高性能だけど自重も形も大きいカメラ、だけどREDよりは下位、ここです。

現状上記の「間」カメラは耐荷重2Kg前後のBeSteady OneやDEFY G5には搭載不可と言われています。重心バランスやカメラの形も考えると「2Kgに収まれば良い」ってわけじゃないとの事。

となると「間」カメラが搭載可能なのは実質M10のみ、$15000です。ありゃま!

で、厄介なのはここから。M10がその値段をキープする限り、後発群メーカーは「耐荷重10パウンド機はM10の半額でもイケる!」なんて踏んでしまうであろう事。イチカワの予想ではBeSteady FourやDEFY G10、多分$6000〜辺りの値段つけてくると考えてます。

本家に比べこれだけ安い!っていわれても、例えばウチのFS700のためにそこまで出す〜?ってなっちゃいそうなんですよねぇ。


長文ブログの最後が勝手な価格推測で終わるのはなんとも情けないのですが、今回のハンドヘルドスタビライザー情勢を見るだけでも、DSLRムービーがまだまだメジャーなのがわかります。

これらのリグのためにまたDSLR導入もバカらしいしなぁ。5D3rawで1080P/60fps撮れれば良いんだけど...。

しばらくは上位モデルの登場をのんびり待ちつつ、今秋の案件にはウチのGLIDECAM+Arm&Vestクンに頑張ってもらう事になりそうです。


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