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残念!Helix導入断念の理由。
どもです、イチカワです。

以前より導入に向けて期待値鬼パーセントだったLetus社の3軸ギンバルスタビライザー、Helix。いよいよ市場に出回るこのタイミングとなりましたが、イチカワ今回は導入を見送る事にいたしました!(ズコー!)

そもそもなぜイチカワがそこまでHelixにこだわっていたのか?それは既存3軸スタビライザーと一線を画す設計コンセプト!元々数年前に発表されたHelixの「360 barrel roll」、カメラの光軸にて360°クールクル回るその構造、これがあります。

まだプロトタイプだった頃のHelix稼働風景:

光軸クールクルが皆さんにどれだけ必要はさておき、このように既存3軸と全く異なる場所から設計が進んだ現在のHelix。イチカワが「これだ!」と思ったもうひとつ(実際はもうふたつ)のポイントは「1軸、2軸と分割して使用可」という部分でありました。

例えばこの状態でフツーの一脚、三脚やGLIDECAMに載せ「常に完璧な水平を取ってもらう」、こんな使用方法に夢が広がったわけです。

そしてHelixのもうひとつの魅力ポイントであった「SDI端子付きボディ」。

もともと1軸目が光軸にてクールクルなHelix、カメラとレコーダなど結線されたSDIケーブルが一緒に巻き付いちゃうわけですね。それを解決するために本体にSDIや電源供給端子が用意されているのです。

1軸目のモータ手前、カメラと一緒になってクールクルするトコにSDI端子が来てるのわかります?写真上部(重りがついた角2本の間ね)。これが本体内に走っていて背面から出せる、という仕組み。

イチカワはここ見た瞬間に「FS700の4Krawも出せるやん!クールクルしながら4K120fpsとか超トリッキーな絵撮れるやーん!」と興奮したわけです。他で撮れない絵が撮れる!これは買いや!みたいな。


と、ここまでLetusの営業かっつーくらいHelixのセールスポイントを記述したわけですが、いざ導入となった先日、ギーリギリのタイミングで先方に確認取ったわけですよ、「あの〜、一応確認なんですケド、このSDI端子、3Gは大丈夫スよね?」なんて感じで。

Helix導入にはそれぞれ担当者さんがつくのですが、今回イチカワについてくれた人がテックもよーくわかっているので、一応確認で...なーんて打診したらサクっと返って来た答えが「いや、これシングルHD-SDIだよ」!え〜っ!!

もちろん事前にちゃんと連絡していたのです、何度もLetusに。「このSDI端子で3G信号送りたいんだけど大丈夫ですよね?」って。その度Letusからは「3G対応にする予定です。6Gじゃなくてもいいよね?(←ジョーク的に)」なんて気軽な答えが返って来て一安心しとったわけですよ、イチカワは。

それがいざ製品出来上がったらしれーっとただのHD-SDI仕様になっとった!そんでもって最後の返答には「元々簡易モニタリング用なんだよ、このSDI端子は。レコーダ繋いでドロップフレームとか出たら困るだろ?」なんて言い訳まで!ぬぬ〜〜〜!!!

実は友人の仏DPに言われたんよねー、「HelixのSDI端子、絶対3Gじゃなって!あの太さのケーブルを中で『○○結線(←なんか専門的なハンダ付け?よーわからんかった)』出来ないって、あんなクルクル回る構造」って。

「え〜、Letusの営業さんは3G予定て言うてるでよ〜」「ホントに〜?」なんて軽〜いやり取りで終わっていたこの肝な部分が、結局イチカワ夢のセッティングには未対応という事に...ズコー!

もちろん、この内蔵SDI結線を使わない前提であれば問題はありません。カメラとレコーダ等を通常通り3GSDI結線しておとなしく使うか、単にカメラ内蔵記録...要はFS700+R5(もしくは7Q)的な特殊な4K記録機材なんてハナっから想定してないって事ね、これ。はぁ〜。

残念ポイントもうひとつ。実はここに関してもLetusはあまり口外していないのですが(写真を見ればまぁわかる事なのですが)この筐体、全ての重さが右手グリップすぐ横のデッカい3軸目モータ、ここにかかるデザインなんですね。わかります?

既存の3軸はトップハンドルおよび両手持ちグリップの下にYaw軸がまず来てますよね。強いて言えばトップハンドル/両手グリップ以外の重さがこの吊り下げYawモータにかかると。PitchとRollはまぁカメラとその周りのアーム辺りの重さがかかる、という仕組み。

しかしながらHelixは1軸、2軸、カメラとそれらを支えるボディ、アーム、もしかしたらカメラ周りのモニタとかマイクとか色々すべて、これら全部の重さが3軸目のモータに一気にかかるデザインなのですよ。

で、もっと言うと、この3軸目、Pitch(ティルト)に対して元々相性悪いのがウチのFS700ちゃん。なんせ前後に長いボディ&重心もヘンなトコなカメラ。そうでなくても重さが一気にかかる設計にバランス悪いカメラ、というわけなのです。

もちろん仕様上はFS700も問題なく載せられるのですが、実はDepositを入れた予約陣にのみ配布されたLetus制作のムービー、これでバランシングが結構メンドいのが露呈してしまっているのです。

元々「Helixは3軸目がトリッキー」とインタビューで答えていたLetusさんなのですが、その非公開な映像で事前バランシングの説明をする際もこの3軸目でオロオロしている....公式のチュートビデオでこれって!?と最初見た時は不安になりました。それも載せてるカメラは5D3...うーむ。


というわけで、長々と褒めたりけなしたり訳わかんない内容になってしまいましたが、ウチではとりあえず今回は見送りとなってしまったLetus社の3軸Helix。ただ、上記した内容、特にSDI結線に関しては元々必要ない方も多いかと思いますし、3軸目がなんだかんだってな部分も座りが良いRed Epicなどではそこまで問題ないかもしれません。

そもそも向いてないんだ、FS700が。3軸ギンバル自体に。F55もMoVI M15にしか載らないし、やはり前後に長いカメラは難しいのかしらん。

ウチもこれ系での撮影は小型カメラ&小型軽量3軸でいこうかな、やっぱり。a7S+Shogunなら安価な3軸でもオケーだもんね。

小型でエエならVaravon BirdyCam 2かな。CheesyCamさん見て欲しくなりました:

亡命するの!?てなダッサいケース付きなのがさすがVaravon。でもモノ自体、特にロッキングや折り畳み構造なのは素晴らしいですね。20万ちょっとくらいだしありがたいなぁ、こんなに安価なら(Helixはなんだかんだで50万強でしたからねー)。

ま、こんな感じでまだ買わずにウダウダしてるって事は3軸スタビライザーが必要ない、って事なんでしょうケドー。


 
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