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4KrawでM42マウントオールドレンズを使う。_vol.01_
どもです、イチカワです。

気がつけば今年に入ってほとんどの制作案件は4Krawによるステキな(超メンドい)撮影となりましたfreiheit。かねてより「個人制作とか規模の小さい撮影こそ4Kraw!」と騒いでいたイチカワも実際「じゃ、それでしくよろ〜」て頼まれると色々大変、毎回勉強でございます。

そんな中、日々の撮影であらためて感じているのは「やっぱ映像は玉(レンズ)だね!まずはね!」という事。「あたりめーだろ!」とどっかの撮影部に頭をペチーンとやられそうですが、今更ながらホントここなんねーと実感しております。

というわけでこれからしばらくの間、レンズ話を記述していきたいと思っていますが、そもそもイチカワのような個人(加えてビンボー)が気軽に試したり触ったり出来るレンズには限りがある、という事。これをご了承いただかなくてはいけません。

動画の世界でも上にはお大尽なシネレンズ、中でもZeiss Master PrimesやLeica Summilux-Cといったトンデモない光学性能のものが存在しますし、スチールの世界だって中判だなんだまで行ってしまうともうキリがありません。

かといってカメラメーカーさんの現行モデルから、なんとなーく皆と同じレンズを一通り揃えておく...これもちょっとつまらない。カメラからレンズから周りと一緒、ついでにグレーディング手法まで一緒じゃオモロくない、うん。

皆が右折して近道するならあえて左折して大回りしないと気が済まないイチカワ、手軽に(=安く)入手出来て個性を楽しめるM42マウントのオールドレンズ、DSLR触り始めたタイミングからずっと追いかけています。

「オールドレンズ」と定義してしまうと、これまた上にはLeicaの状態の良いものが中古市場で数十万円から、となっていますので、「M42マウント化され大量に市場投入されたレンズ達」、そんな中で現在も国内外で入手が簡単でお手頃なもの、実際イチカワが現場や自分の作品で使用しているレンズ群を中心にお話を進めたいと思います。



こんな感じであれこれ引っ張りだして検証、結局ROKINON CINEやEF Lレンズも登場です(お持ちの方も多いと思いますので、比較によろしいかと)。

とりあえず端から全部試して行ってもキリがないので、今回はイチカワが使っているものから比較的個性がわかりやすい以下のレンズ達に登場願いました:

ロシアンチーム
MIR-1 37mm F2.8
Helios 44-2 58mm F2
Jupiter 9 85mm F2

国産チーム
SMC Takumar 28mm F3.5
SMC Takumar 50mm F1.4

比較対象チーム
ROKINON CINE 35mm T1.5
ROKINON CINE 85mm T1.5
EF 100mm Macro IS F2.8

条件はカメラ側の設定を同一とし、画角がだいたい合うように寄ったり引いたりしています。フォーカスは中央(カラーチャートの右上端、折れてるあたり)、絞りは全てF4です。

各写真上部の名称から等倍静止画へジャンプします。「Jpeg(8bit)じゃわからんばい〜」てな人は以下のリンクからTIFFデータを落としてみてください:
TIFF SET FROM THE ORIGINAL 4Kraw

MIR-1 37mm F2.8


Helios 44-2 58mm F2


Jupiter 9 85mm F2


SMC Takumar 28mm F3.5


SMC Takumar 50mm F1.4


ROKINON CINE 35mm T1.5


ROKINON CINE 85mm T1.5


EF 100mm Macro IS F2.8


上記の小さな画像でも色味などの違いがわかりやすいのですが、お時間ある方は等倍Jpg、もしくはTIFFのダウンロードを是非。全体の解像度や収差、色や階調の出方が比較しやすいと思います。

すべてのレンズの特長を長々と書くわけにはいきませんが、おおまかな流れとして最初の3本はいわゆる「ロシアンツァイスコピー」と呼ばれるものから代表選手たち。

本来ここに「ユピテル3兄弟」のリーダー、Jupiter 3 50mm F1.5がいなければいけないのですが、厳密に言うと彼はM39マウント...というのは言い訳でウチのJupiter3は光軸がズレているため本来の性能からかけ離れているかわいそうな子なのです。

というわけで、ロシアンコピーとして名の上がる他3本、広角側のMIR-1(Flektogonコピー)、フレア&グルグルボケでおなじみHelios 44-2(Biotarコピー)、そしてJupiter 9(Sonnarコピー)でございます。


次に国産。国産M42と言えばのタクマー、その中でSMC(マルチコーティング)版の28mmと50mmが今回の2本。50mmは有名な「黄色く転がる」「500K落とせ」レンズですが、28mmは対照的にクールな色、あまり使っている人がいないので登場願いました(ホントは35mm F2が手元にあれば良かったのですが、いまだ所有していません)。

そして比較対象はROKINON CINE 35mmと85mm、最後にイチカワの解像度のベンチマーク、EF 100mm Macro F2.8 ISです。


「これが彼らの真の実力!」ではありません。イチカワのフォーカスがどこまで来ているのか怪しいですし(これでも50インチモニターで見ながらピン合わせたんですケド)、元々これらレンズの個体差もけっこうあります。イチカワのTakumar50mmは(これでも)あまり黄色くない方ですし、逆にJupiter 9は片ボケもヒドいし色もおかしい...まぁ、何十年も前のレンズ達なんで個人的には全然許容範囲ですが、一応EF100mmマクロなどと比べて解像度の差を見ていただければと思います。

また、今回F4に合わせた事でHeliosやJupiterの「絞り開放だと別レンズ」という特長は見えていません。逆にF8辺りまで絞るとどのレンズもそこそこ映ってしまうし、結果F4としました。

*S-Log2収録ですが18%グレーからおわかりのようにオーバー(1、1.5絞りくらい?)に撮ってます。FS700の暗部ノイズでレンズの個性前になんだかんだとなってしまっては本末転倒なので...おなじみのETTR収録、という事でご了承くださいませ。



個人的には「安いM42レンズも検討しているなぁ」と感心しています。さすがにMIRやTakumar28mmと、画角を合わせたEF100mmじゃ周辺部の流れなど大きく差が出ますが、まさにここが彼らオールドレンズの個性のひとつ。ここら辺は次回の屋外テストなどで本領発揮していただきましょう。

そもそも「開放からどこまで収差なく捉えるか」なんて求めるならここら辺のレンズを試す必要ありまっせん。お金ないケド解像度を求めるなら最近のSigmaとか買えばエエ思います。

てか、Zeissで揃えればエエのよね、本来。18mmはさておき、21mm〜100mmマクロまで、50mmF1.4はちょっと設計が古いので50mmマクロF2、なんて揃えれば多分問題ないよ、お仕事には。

ただ「バカなんでとりあえず100万で文句ないレンズ揃える」もつまらないじゃない。イチカワはあの忌々しいEF Lレンズ地獄で100万以上使ってしまった失敗ヤローなのですが、今となってはメタボスピードでsonyさんカメラにも使えるし、まぁ授業料と思って自分を慰めています(お仕事によっては大三元だけで済む事もあるしねー)。

本当は先のJupiter 3に加え、CHINON 135mm F2.8やBokeh Monster、Tair 11-Aなど紹介したい子達がいっぱいいるのですが、ただのレンズおじさんブログになってしまうので今回はここまで。

是非皆さんもこれ読んで終わり、じゃなくて機会がある時にどれでも気になるやつを触って試してみて欲しいです。誰でも買えるよう低価格なものからのチョイス!というイチカワの優しさね、ここ(←テメーがビンボーなだけ)。

ではでは〜!



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| - | 18:12 |